日本経済 Japanese economy 2005 4 4
今、日本経済は、踊り場と言われます。
これで、不況になったら、どうするのでしょうか。
日本では、財政政策も金融政策もなくなったと言われています。
巨額の財政赤字は、財政政策を困難にしているし、
もはやゼロに近い金利を、これ以上、どうすることもできないでしょう。
だからといって、何もしなくていいということには、なりません。
たとえ財政政策や金融政策がなくても、できることから始めましょう。
政府関係者は、「株価が回復したから、景気も回復した」と言っていますが、
そうだとすれば、危うい景気回復と言えるでしょう。
株価は、2003年の春までは、こういう状態だったのです。
多くの人が、「もはや株価は底値である」と言った時点から、
さらに底が割れて、奈落の底へ転落していく状態だったのです。
ところが、そこへ、白馬の騎士(外国人投資家)が現れて、
2003年と2004年で、日本株を、10兆円以上、買い越したのです。
これで、日本株の暴落は止まりました。
日本のプロ野球は、外国人選手に頼っていると言われますが、
日本の株式市場も、同じようなものでしょう。
日本のプロ野球が、日本人選手を育てる必要があるように、
日本の株式市場も、日本人選手を育てる必要があります。
これは、急ぐ必要があります。
外国人選手(外国人投資家)の力が衰えないうちに、
優秀な日本人選手(日本人投資家)を育てていくべきです。
いつか、外国人投資家は、巨額の資金を、日本から引き揚げる時が来るでしょう。
これは、日本に魅力がなくなったのではなく、
本国に帰らなければならない事情ができてしまうこともあるでしょう。
日本のプロ野球で活躍している外国人選手が、
家族の事情で、急遽、帰国してしまったという話は、よく聞きます。
そういうわけで、私たち日本人は、
いつまでも外国人を頼りにしてはいけないのです。
さて、もうひとつ言うべきことがあります。
それは、株高を支える手段として、ある程度、不動産高が必要でしょう。
ある程度、土地や建物の価値が上昇する必要があります。
もちろん、不動産バブルを招いてはダメですが、
土地や建物という資産価値の上昇は必要です。
政府や証券取引所は、株高や不動産高を支援する方策を考えるべきです。
日本企業の株主の大部分が、日本国民になったら、
外国経済で何か問題が発生しても、影響は少ないでしょう。
さらに、株高を、不動産高が支えれば、安心です。
これで、外国で不測の事態が発生しても、大きな影響は避けられるでしょう。
東京証券取引所 Tokyo Stock Exchange 2005 3 26
お茶の間で、株式用語(兜町用語)が飛び交う今こそ、
株式投資をアピールする絶好のチャンスです。
東京証券取引所は、客をひたすら待ち続けるレストランのような存在では、ダメです。
客を追い求めて行動する屋台のような存在であるべきです。
屋台 grab-joint 2004 1 30
「屋台の経済学」
2月になれば、可憐な梅の花が咲く。
そして、伊豆の河津では、桜も咲く。
さて、屋台で、食べ物を買うと、高い。
たとえば、「やきそば」は、400円が相場でしょうか。
スーパーに行けば、「やきそば」は、200円で売っています。
しかし、みんな、屋台で、「やきそば」を買う。
わざわざ地図で、スーパーを調べて、
「やきそば」を買いに行く人はいない。
高い価格の「やきそば」が、なぜ、売れるのか。
それは、屋台の経営者が、「時」と「場所」を心得ているからです。
「時と場所」というサービスがあれば、
たとえ高くても、「やきそば」は売れると知っているのです。
コンビニエンスストアは、屋台の変形でしょうか。
「販売価格 = 原価 + 顧客満足度」